セミナー&レビュー情報 セミナー&レビュー情報

2019.10.22 イベント

一般流通材を生かした美しい架構の木造校舎

『東松島市立宮野森小学校』見学会レポート

2019年10月19日(土)宮城県東松島市野蒜の宮野森小学校(シーラカンスK&H設計)見学会を開催しました。
雨模様の中でしたが9名の方が参加され、シーラカンスK&Hパートナーの菅野 龍さんによる解説と案内で、スギやヒノキの一般流通材を用い、小径材による美しいラチス架構を実現した『森の学校』を見て歩きました。

宮野森小学校:
木造平屋建(一部二階建)
建築面積3,724.44㎡
延床面積3,999.07㎡
設計:盛総合設計+シーラカンスK&H
施工:住友林業
2017年度グッドデザイン賞受賞

 

仙石線野蒜駅から徒歩数分に建つ宮野森小学校は、平屋の管理棟・教室棟・図書棟を渡り廊下でつなぎ、中央の中庭を囲むプラン。体育館とグラウンドは敷地の東西に分けて配置

 

参加者の顔合わせと事前レクチャーが行われた図書棟の内部

 

シーラカンスK&Hの菅野龍さんによる概要説明

 

宮野森小学校長・村岡  歩さんにもお話いただいた

 

図書棟内部から見学会スタート

 

小径材を使った樹状柱は大きな特徴のひとつだ

 

ガラス張りの渡り廊下を通り、管理棟に移動

 

渡り廊下から中庭を見る

 

切妻屋根の教室棟は、教室と特別活動室が廊下を挟んで向かい合い、互い違いに並んでいる

 

窓から望む深い緑はC.W.ニコル・アファンの森財団の整備による『復興の森』

 

一般流通材のスギ製材を主体に、120×120mmの小径材で構成する“斜め格子”を活用した“部材のラチス化”を計画。ラチス梁とラチス耐震壁がラチス状ラーメン構造を形成している

 

スラストを抑えるため数多くの張弦を並べ、軽快な屋根となった多目的室

 

教室によっては、120×240mmの製材を三段積みにした重ね梁が見られる

 

棟高11,200mm超の体育館はラチス状ラーメン構造の大空間

 

片方を通し材、もう片方を分断してボルト接合している

 

架構肩部

 

少人数の見学会ならではの密度の濃い、リラックスしたディスカッション風景があちこちに

 

今回お世話になりました菅野さん、東松島市教育委員会の加藤浩也さん、村岡 歩校長、宮野森小学校教職員の方々、そしてご参加くださった皆様に改めて御礼を申し上げます。どうもありがとうございました。

 

ページを閉じる